参加を検討されている保護者の方にとって、気がかりな点。その1つに「安全」というものがあるのではないでしょうか。センターでは自然の中で生活するものにとって大原則である「自分の身は自分で守る」ということを踏まえつつ、スタッフ・ボランティアは10の運動を柱として各安全対策を行っております。


 

 

=10の安全対策=

1 セーフティトークの徹底

活動初日に、『森の子のおきて』の確認を必ず行います。活動中に守ってもらいたいことを確認し、「オウンリスク(自分の身は自分で守る)」を子ども達に伝えます。そのうえで、各活動前にも、何が危ないのか、何をしたら危険なのかを確認し、活動を行います。

2 フィールドの把握

山、川、利用施設。活動場所はすべてスタッフが事前、実施前にフィールドチェックを行危険箇所を確認し、より深く現場を把握しています。また、気象状況も随時確認し、気象の変化による環境の変化も想定しながら活動を行います。

3 WSO(世界安全機構)公認、MFA国際救命救護法の取得

団体にWSO(世界安全機構)公認の救命救護法MFAのインストラクターを配置。スタッフ全員が国際修了カードを取得しております。また、ボランティアにもMFA受講の機会を設けるなど、救命救護法の訓練を奨励しています。

4 ボランティアの研修会における安全講習の実施

活動は、スタッフと、福井県、関西圏の社会人・大学生を中心とした約200名のボランティアの力で運営しています。そのため、ボランティアの安全意識も高めるよう、初参加者の説明会や自然体験活動の全国協議会であるCONE(自然体験活動推進協議会)認定講座を行い、安全講習の場を設けています。

5 AED(自動体外式除細動器)の常設

命の尊さを真摯に受け止め、2004年一般解禁となったAED(自動体外式除細動器)を2006年度より導入、活動拠点(上味見生涯教育施設)に常設しています。同時にスタッフ、ボランティアを対象としたAED講習も行っています。

6 食の安全

活動では生活の基本としての『食』を通じた学びを大切にしております。使用する食材の多くは地元で栽培した野菜や地元のお豆腐屋さん、地元の養鶏場の卵、農協で仕入れた新鮮な食材、パンは保存料無添加・天然酵母のものを使っています。

7 安全・衛生ガイドラインの遵守

安全管理、安全対策の側面から、体験活動における安全ガイドライン、食事作りなどにおける衛生ガイドラインを設け、それらにそって活動を行っています。また、食事作りにおいては、食中毒の発生予防のために手洗い・アルコール消毒を徹底して行います。

8 休息・睡眠時間の確保

自然の中での活動は、子どもたちの体力を奪っていきます。疲労を少しでも回復させるために、睡眠時間を8時間~9時間確保するよう、就寝時間の目安を21時としております。また、活動期間中は運営責任者(長老)の判断で、子どもたちの様子を見ながら日中に休息の時間を持つこともあります。

9 スタッフミーティング

子どもたちの就寝後、スタッフ・ボランティア全員でミーティングを行い、子どもたちの心身の安全を確認します。また、ミーティングの場で共通理解を深め、ケアが必要な子どもたちのプランを作成し対応していきます。

10 専門家との連携

川の活動など、より専門的な知識・スキルが必要な活動では、事前に外部の専門家の方々に指導と協力をいただいています。地域の山や森や川などの自然環境に関しては、地域の方々から日常的にアドバイスを受けています。


※その他、消防署に消防計画を提出しておりますが、災害時・緊急時において消防署等からの指示ある場合には従います。活動拠点や周辺において、また県内外で地震や災害、重大事故などが発生した場合には団体が定める対策方針に従って判断・行動します。