06夏キャンプ運営のさなかで
(2006/8/18)

 7月22日からスタートした06夏キャンプは、昨日でベーシックコース9組、リバーコース1組、海の子コース3組、長期コース1組の計14組(参加者計約540名)が終了し、ベーシック10組、長期コースSP1組の運営に入っている。

 7月15日からの大雨の影響が当初心配されたが、7月下旬から天候が回復して以降は快晴が続いてきた。台風10号は北陸地方は大きな影響を受ける様子はないが、昨日夕方雨が降り今日は曇り空だが、明日からまた天候は快晴となるようだ。

 この間、雨で野外活動を一部控えざるを得ない日もあったが、約540名が海、山、川で元気に活動していることに、後援・協力いただいた関係諸機関、運営にあたっている関係者・ボランティアの皆さんに心から感謝を申し上げる次第です。

 14組のうち私が運営を担当した組は3組だが、主にベーシックコースでの各組運営バックアップ、大阪方面のバス交通も担当してきたなかで、400名程度の子ども達と触れ合いをせていただいている。なるべく子ども達の自主性や自発性を大切にしたいと考えているが、安全面については時には厳しく注意させていただいている。

☆山や川、グラウンドで虫や生き物を見つけ、つかまえようとおっかけている子ども達の目のキラキラとした輝き
☆集合がかかってもなかなか集まらず静まらない子ども達が徐々に班のなかで関係性をつくっていき、協力しあい、声かけあっていく様子
☆ケンカが絶えない班で体調を崩して途中で帰る仲間を見送り、手を振り続ける子ども達の優しさ
☆場や班に溶け込めない子どもが徐々に関わりあっていく様子
☆つかまえた虫やカエルを帰る時に悩みながらも逃がしてあげる子ども達
子ども達の活動の様子を見ていて、子ども達一人一人の小さなチャレンジと成長の様子が伝わってくる。

 2泊〜10泊という時間のなかで大きな成長と変化を期待することはなかなか難しく、様々な反省もあり、主催団体責任者としてはジレンマを抱えるところであるが、06夏キャンプの残りのコース7組で子ども達の活動をしっかりとサポートしていきたいと改めて思うところである。

 



福井豪雨から二年経って
(2006/7/18)
 
 福井の6月は記録的な少雨であったが、梅雨前線が停滞し7月15日から大雨が続いている。明日の朝まで大雨が続く見込みで心配はあるが、梅雨前線は次第に南下していく見込みで、明日昼頃からは雨は止んでいくようである。福井県、福井市などでは二年前の今日発生した福井豪雨の教訓を生かして早めの対策が進んでいる。

 福井豪雨をきっかけに、水害が発生した背景や過疎化が進む里山地域の厳しい現状についていろいろと考えさせられた。丁度一年前の本コラムで、「私達なりに<人間と自然の関係のあり方>を意識し、実践し、整理し、私達なりの答えを探り当てていきたい」と書いたが、まず私達が取り組んだのはホタルの飼育活動であった。

 「復旧工事が進んでいるが、死んでしまった川のようだ。昔は魚がいっぱいいて、ホタルももっと多かった。そんな自然にふたたび戻るといい」 地域の方々との寄り合いでそんな意見が相次ぎ、私達に出来ることから取り組もうと、一年前にホタルを捕獲し、ホタル飼育をスタートさせた。私自身ホタルの飼育は初めてのことであり試行錯誤の連続であったが、8月〜9月に幼虫五十匹放流した。今年6月〜7月にかけてホタルが出ており、昨年に比べれば数は増えていた。私達が育てて放流した幼虫の一部が生き残り成虫になって飛んでいるかもしれない。また蛹から無事羽化して成虫となったホタル二十匹程度を今月放すことができた。交尾・産卵して、ホタルが更に増えていくことを願っている。

 また山や森、里山に対する親しみや関心を醸成していこうと、今年5月から6月にかけてツリーハウス作りに取み、無事完成した。子ども達やボランティアの方々は汗を流し楽しみながら作り上げた。間伐、丸太運びなども体験し、道具の使い方を学んだ。作業の合間にツリーハウスでゆっくり過ごし、また完成を祝うミニパーティーをツリーハウスで行った。

 このように私達に出来ることを取り組んできたなかで、次に取り組んでいく方向性として、荒廃した山や森の現状を知り、山や森の手入れの仕方を学び、実践したり、 山と川の繋がりや川の環境保全のために必要なことを知ることなど総合的な体験型・実践型の環境教育活動が考えられる。

 私達が活動を行っている上味見地区は昔から林業が盛んな森林・里山地域であった。旧上味見小学校は戦前・戦後のピーク時は300人を越える児童がいたが、廃校となった6年前には6人であった。日本の高度経済成長と人口流出に伴い、急激な過疎化が進行し、生業として成り立たなくなった山は荒廃の一途をたどってきた。日本の山間部のいたるところに同様の地域がある。上味見地区が抱える問題であり、また日本が抱えている問題である。そうした捉え方の中で、私達が出来る試みを続けていきたいと思う。

 


日本と中国の子ども達の自然体験を通じた交流
(2006/2/27)
 
  NPO法人自然体験共学センターは、北東アジアの子ども達の交流を通じて友情と相互理解を深め同地域の平和に貢献していきたいと、国際プロジェクトに取り組んできた。その一環として、2004年8月に「日本中国子ども自然体験交流キャンプ」に取り組んだ。今年その2回目を実施しようと、2月14日〜16日の日程で高井謙事務局長代理と共に中国浙江省を訪問した。

  本事業のパートナーである浙江省人民対外友好協会をたずね、陸副会長、莫麗麗副秘書長、銭飛瑛福井担当の皆さんと協議した。また2004年8月に中国から参加してくれた浙江省杭州市第十三中学校をたずね、汪建紅校長その他の方々とも協議した結果、2006年5月に第2回目を実施する方向で準備を早急に進めていくこととなった。
 2004年8月にキャンプに同行された先生方や参加した学生達とも感激の再会を果たした。日本語、中国語と言葉は通じなくても、10日間一緒に過ごしキャンプした仲間である私達は、まるで昔からの長年の友人と会った時のように、あたたかい気持ちが自然に心の中に広がっていった。

  同協会・第十三中学校と話し合った計画では、参加者の規模は中国側で25人、日本側で15人、計40人である。中国側からはもっと規模を大きくしたい意向が伺えたが、なるべくじっくりと交流が行えるよう40人程度でやるほうがよいと思われることから、日本側の参加者数を若干減らし対応することにした。いずれにせよ、中国、日本の子ども達の総数から比べれば微々たる規模であるが、私達なりに出来ることを積み上げていきたいと思っている。

 


ふくい森の子自然学校1周年
若狭とあわらで自然学校作りへ

(2006/1/17)
 
 阪神大震災から11年。震災で亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りいたします。

 さて、丁度1年前の今日1月17日、美山町の旧上味見小学校内に当法人上味見事務所を設置させていただき、2月1日から「ふくい森の子自然学校」をスタートさせ、無我夢中で春活動、リーダー講座、夏キャンプ、秋活動、通年活動に取り組んできた。
 上味見は今日も一年前と同じように雪に囲まれている。上味見に拠点を構え、上味見の四季の変化を身体で感じながら業務にあたり、生活してきた。ようやく一年が過ぎた。様々な企画を進めるにあたり、地域の方々から様々なお知恵とアドバイス、ご指導をいただいた。私達自身、多くのことを学びながらの一年であった。

 地域の方々と連携し受け入れていただきながら、その地域の様々な自然や文化を学習財としてプログラム化し、学ぼうという意欲ある人たちに提供していくこと−これが地域で自然体験活動を行っていくということである。

 ふくい森の子自然学校の運営を通じて学んだことを生かして、今年は自然学校を福井県内の二地域に広げていきたいと考えている。一つは、福井県の西部、冬の山村遊楽でおなじみの小浜市を含む若狭地域で、「わかさ自然学校」を4月からスタートさせようとその準備にはいった。もう一つは、福井県北部のあわら市で展開を考えている。2003年秋に北東アジア子ども自然体験交流事業を実施させていただいたご縁を生かしたい。




新しい年を迎えて
(2006/1/1)
 新年明けましておめでとうございます。

 2005年は、恒例の春合宿、夏キャンプ、冬の山村遊楽に加えて、美山町の旧上味見小学校にて、「ふくい森の子自然学校」を立ち上げ春・夏・秋の自然体験活動、全国の様々な分野の指導者を招いての指導者養成講座などに取り組んできた。これらの活動を無事運営することができたことは大変喜ばしい。
 現在、最後の活動の「冬の山村遊楽」を年末から引き続き運営中である。子ども達と一緒に新しい年を迎えるのはこれで3回目となる。全国的な寒波の中、小浜でも雪が降り、20cm程度積もった。雪遊びを楽しみにしていた子ども達にとっては大喜びだ。12月31日大晦日、遊楽B2組とSP2組の子ども達は、雪遊びを楽しみ、餅つき、そば打ち、おせち作りと新しい年を迎える準備をしたあと、年越しそば、除夜の鐘つき、カウントダウンで新しい年を迎えた。

  こうして今回も子ども達、サポーター、スタッフ達と無事新年を迎えることが出来たことは幸せであり、大変嬉しい。 今年も子ども達が様々な自然や生活文化を体験できるよう、企画の準備・運営に頑張っていきたいと思う。子ども達にとって、サポーターやスタッフの皆にとって、そして私自身にとって、様々な体験を通じて共に学び、成長していける一年でありますように。

                                            2006年元旦

 






コラムトップへ