森の子自然学校 春の活動が終了
(2005/7/16)

 美山町上味見地区の旧上味見小学校に事務所を設置、「ふくい森の子自然学校」の活動をスタートさせた今年1月から半年が過ぎた。

 雪が降り積もる中で春の活動の準備に取り組み始め、春休み期間から上味見地区の自然をフィールドに様々な活動を行ってきた。春合宿、春の自然学校、日帰りの通年型自然体験活動、リーダー講座と、毎週末は子ども達やサポーター達が「ふくい森の子自然学校」に集い、上味見の自然に触れ、学び、楽しみ、そして仲間の輪が広がった。

 「ふくい森の子自然学校」の代表として私も自然学校スタッフとともに息つく時間もなく企画準備と運営に走り続けてきた。春の活動が本日(7月16日)で終了した。5月に植えたじゃがいもを収穫し、おやきを作る子ども達を見ながら、ともかくやり遂げたという充実感と穏やかな気持ちが私を満たしていった。

  「ふくい森の子自然学校」の立ち上がりや活動の運営面を支えていただいた美山町役場・町教育委員会の関係の皆様、あたたかく見守り続けて下さった上味見地区の皆様、全国から集まってくださった協力者・講師の皆様、そしてサポーターの皆様に心から御礼を申し上げます。

 さて、上味見もいよいよ夏本番を迎えていく。8月は「夏の自然体験キャンプ」を昨年に引き続いて実施する。丸々一ヶ月の期間に約600名の子ども達が上味見に、森の子自然学校にやってくる。森の子自然学校も、賑やかで楽しい夏になりそうだ。





福井豪雨から一年経って
(2005/7/18)
 1年前の今日、福井豪雨が発生した。足羽川本支流は至るところで氾濫し、美山町は壊滅状態に陥った。あの水害から1年が過ぎた。

 今年6月、7月に強い雨が何日か降った。足羽川、ふくい森の子自然学校の近くを流れる上味見川も濁流が流れ、水位が上昇した。地域の人たちと顔を合わせると、「気持ち悪い雨やなあ。昨年を思い出す」と口々に言っておられた。私も同感であった。

 美山町が主催して、今日防災訓練(防水訓練)が行われた。「午前8時半、美山町全域で水害が発生し、全地区に避難勧告が出された」と有線でアナウンスがあった。上味見地区の避難場所は、私達が活動の拠点を置かせていただいている上味見生涯教育施設(旧上味見小学校)だ。上味見の住民が続々とグラウンドに集まってきた。 消防署員、地区の消防隊が駆けつけ、土嚢作りが始まった。私も参加して、土嚢をいくつか作った。地区のおじさんが、『この地区では、この結び方は「男結び」と言うんや』と縄の結び方を教えてくれた。結んだ縄の一本を引くと、結び目が解けるようになっている。生活の知恵の一つだ。

 昨年の福井豪雨では、美山町は大きな打撃を受け、行政、住民あげての懸命の復旧作業が進められた。私達も出来る範囲で復旧作業のお手伝いを行おうと、私やスタッフが下味見地区の家やお寺の泥かき、上味見地区の溝の泥かきなどを行った。 復旧作業にめどがつき、予定通りお盆過ぎからの夏キャンプを上味見生涯教育施設で実施することができた。秋以降も上味見での活動を続け、今年1月には同施設に事務所を設置、「ふくい森の子自然学校」をスタートさせ、様々な活動に取り組んできた。

  こうした中でこの一年間、水害があった地域で自然体験活動をすることの是非と意義(参加者に対して、及び地域との関わりの中で)について、関係の方々から様々なご意見をいただいてきた。私自身もいろいろと考えさせられた。率直なところ、私の中で違和感を感じることや矛盾することもいろいろある。

  いろいろなことを考えていくと、<人間と自然の関係のあり方>という大きな課題にたどりついた。総論的には、人間と自然が共生できる関係のあり方が理想である。しかし、各論、具体論になると、難しいことだらけだ。例えば、昨年日本の至るところで豪雨や災害が起こった。これらの地域の諸状況から<人間と自然の正しい関係のあり方>を導き出すのはなかなか難しいのではないだろうか。

  私達が下した結論は、過去4年間私達の活動を受け入れていただき、お世話になってきた美山町・上味見地域で、豪雨・災害があったからといってそれだけで逃げ出すのではなく、ともかく活動を続けていくということであった。そして、起こるであろう様々な問題や課題に前向きに考え、関わっていく中で、NPO法人自然体験共学センターとして、ふくい森の子自然学校として、私達が置かれた状況のなかで、私達なりに<人間と自然の関係のあり方>を意識し、実践し、整理し、私達なりの答えを探り当てていくということであった。

  一年が経過し、考えたことや、整理したこと、取り組みはじめたこともいろいろある。しかし、恥ずかしながらまだまだ整理できていない状況である。一年後には、災害があった地域で自然体験活動に取り組む団体として、何らかの形で考えをまとめることが出来たらと思っている。そういう意識をもちながら、今日から一年間、またいろいろと考え、実践し、整理していきたい。






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