春合宿(大阪会場)大好評で、E組(4/10-11)追加設定
(2004/3/3)

 今回始めて取り組む大阪での春合宿の募集状況だが、問合せ、申込みが相次いでおり、A組・C組・D組は定員に達し、残るB組(2泊)も残りわずかの状況となってしまった。まだ問合せが続いていることから、センター内で検討し、なるべくより多くの子どもたちが参加でき、春の自然を体験できるようにと、新しくE組(4/10-11)を追加設定することとなり、3/1から募集受付を開始したところだ。

 私は以前、国際交流・協力の仕事の関係で兵庫県伊丹市に2年間住んでいたが、大阪府や兵庫県の都市部では平坦な地にオフィス街・住宅街・工場が所狭しと立ち並んでいる。自治体も努力はしているが、なかなか緑地の確保が難しいのが現状だ。溢れるほどの自然に触れ、目一杯活動してみたいという子どもたちの意欲が強いのだろうと感じる。

 また、問合せや参加申込みのうち低学年の子ども達の割合が多いようだ。学校や子ども会などが取り組むのは別にして、低学年を対象にした泊り込みの自然体験活動の機会は少ないため、低学年も対象にしている本合宿に関心を持たれたのだろうと思う。

 行政や私たち民間の団体にとっても、低学年を対象にした活動は、問題が起こった場合の責任などを考えると及び腰になりがちという事情がある。実際に取り組んでいる私たちにとっても、自立心、協調性、理解力などがこれから成長していく段階にある低学年の子ども達にどのように話し、接し、投げかけ、対応し、安全も確保していくのか、そのバランスは難しいところでもある。

 一方、低学年を対象とした自然体験活動の意味は大きい。自然に触れないまま大きく育った後に一杯自然体験をするのもいいが、小さい頃から自然体験を少しずつ積み重ねていくほうが、自然と関わることや自然を大切に思うことが普通の至極当たり前のことだと思う人に育っていくだろうと思う。

 薪を使って飯盒でご飯を炊いてみること、自然の中で目一杯遊ぶこと、花や木に触れ、匂いをかぎ、虫や鳥をおっかけること、小さい頃にこうしたことをいっぱい経験しておくことはとても大きな財産になるに違いない。

 さて、低学年を対象とした自然体験活動が意味があるのはもちろんのことだが、活動を実際に成り立たせるためには、知識や技術もさることながら、スタッフや手伝って下さるボランティアなどの体制面を整えていくことも大きな鍵といえる。多数の参加申込みを受けると、1組の参加者の定員を増やしたい思いに駆られるが、安易に定員を増やすことは避けなければならないと考えている。

 こうした諸々のことを念頭に置きつつも、最大限努力しより充実した実施体制を整え、楽しみにしてくれている多くの子ども達に能勢の連山をフィールドにした春の自然体験の機会を提供したいと思う。
 




NPO法人設立について福井県より認証を受ける
(2004/3/10)

 3月10日、福井県民活動センターで特定非営利活動法人(NPO法人)設立認証式が行われ、出席した。当センターは同日付けで福井県よりNPO法人設立について認証を受けた。公益的な事業活動を担う当センターの代表として気が引き締まるおもいだ。

 NPO法人は、営利を目的としない非営利活動を行う団体が法人格をもつ際の一つの選択枝であり、特定非営利活動促進法に基づいた法人格である。ボランティア活動や市民活動、市民事業は、理想や理念を共有する市民の自発性によって担われているが、組織・財政基盤が不安定であり、運営は大変である。私自身こうした活動に直接的に携わり始めた1985年春以来今年で20年目に入るが、その間苦労の連続であった。

 同法が制定される以前は、公益法人といえば財団法人や社団法人であったが、一定の財産や会員条件を満たすのはなかなか難しく、一般市民が簡単に設立できるものではなかった。阪神大震災での市民ボランティアの大活躍が大きな契機となり、市民による自発的な諸団体がより活動をしやすいよう法人格をもてるようにしようという機運が高まり、特定非営利活動促進法が制定された。今ではNPO法人の認証件数が2004年2月末で1万5千件を越えているほどだ(同法が施行された1998年12月以来の累計)。

 私は当センター以外に、自身が代表をつとめているものも含めて3つのNPO法人の役員をつとめている。NPO法人になったからといって、行政からの補助金や企業からの寄付金が自動的に入ってくるわけではもちろんなく、税制上の優遇措置が大きいわけでもないこともわかっている。

 そうであったとしても、理事の方々と相談のうえNPO法人格を取得することを選択したのは、青少年の健全育成や自然体験活動の普及という事業目的のもと各種活動の運営に対して社会的にきちんと責任をもつ体制にしたいからである。

 純粋なボランティア活動は大変素晴らしいが、ともすると不安定で責任の所在がはっきりしなくなる危険性もある。一方、私たちの活動は、保護者より子ども達を預かり自然体験キャンプや合宿の期間中は子ども達の安全に責任を負うこと、成長段階であるとはいえ一つの人格をもった子ども達と向き合うことなどを考えれば、無責任な体制が許されるはずはない。自然体験活動に貢献しようという志や気持ちをもった役員や専従の有給スタッフが中心となった上で、ボランティアの方々にも手伝っていただきながら、より責任ある運営体制を目指さなくてはならないと考えている。

 任意団体でも責任ある体制を構築できよう。しかし、私自身の経験上、法人格をもったほうが、責任ある事業運営を明確に意識し、徹底していく方向性に動いていくと考えている。

 新聞等で報道されたことだが、NPO法人を隠れみのにして、非社会的なことを行うというケースもあり、NPO法人だからといって全て信用できるというわけではない

  だからこそ、私たちもNPO法人格取得で甘んじることなく、それ以上に大切なこととして、私たちの理念やミッション(使命)の実現のために全力を尽くしていくことが必要だということを、当センターのNPO法人設立認証を受けた今日、あらためて強く思ったところである。
 




春の活動のフィールドチェックを終えて
(2004/3/15)

 自然体験活動の場合、活動を実施するフィールドのチェック(以下、FC)を最低2回は行うのが通常だ。私たちの場合も、実施の2〜3週間程度前に1回、直前に1回は行うようにしている。

 今回の場合、3月7日に春合宿福井会場のFCを企画責任者が中心となって実施した。春合宿大阪会場のFCは3月13日〜14日に企画責任者である私が行った。それぞれ、他のスタッフやボランティアのリーダーの皆さんにも参加いただいた。

 福井会場の活動場所の福井市少年自然の家は、昨年も春合宿を実施したところであり、それ以前にもいろんな活動を行っているので、フィールドはよく把握できている。それでも、自然の状況や施設・設備、道路や小道など様々な面で変わってくるので安心はできない。3月7日の福井会場のFCは雪が降るなかで行ったので、雪が解けた状況下でのFCがもう1回必要と思っている。

 一方大阪会場のほうであるが、大阪府立総合青少年野外活動センターを会場にした活動は私たちにとって初めての取り組みとなるので、より慎重に進めている。昨年の9月に私が最初のFCを行った。今回(3/13-14)は、活動をサポートしてくださる他のスタッフやボランティアの皆さんにも参加いただき(総勢6名)、フィールドをあちこちと動き回った。3月半ばの山は、夜はまだかなり冷え込んだが、参加する子ども達が楽しみしているだろう天体観測も行った。天体望遠鏡で土星や木星が見えたのは、私自身とても喜んだ。満天の星空が広がり、肉眼でも充分に星空観察を楽しめた。寒い中、野外活動センターの職員の方に丁寧にご指導いただき、大変感謝している。
 また、火を囲みながら、そしてロッジで、自然体験や教育、子ども達のことや自分のことなど様々な話題で語り合う時間をもてた。スタッフ・ボランティアの相互理解も一段と深まった。とてもよかったと思う。子ども達の活動をサポートする周囲の大人が理解しあい、コミュニケーションがとれていることは、安定した環境作りに役立つからである。

 フィールドをよく把握されている野外活動センターの職員の方からも色々なお話を伺い、参考になった。福井では春先や晩秋は熊が出る地域もあるのだが、このあたりでは熊は出ないそうだ。蛇やマムシも心配ないようだ。地域が違えば、やはりいろいろ違うと実感した。直前の準備で一歩先に私は会場入りするので、あともう1回、直前FCを行う予定だ。

 春合宿福井会場と森の子合宿、春合宿大阪会場いずれも、あと2週間後にスタートする。気を引き締めて、事前準備に最善を尽くしたい。

 




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