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ごあいさつ

■自然体験により「生きる力」を育む


 今の子どもたちは豊かな家庭の中で何不自由なく育てられているが、生活体験、社会体験、自然体験などが少なく、社会性が不足し、他人への思いやり、生命や人種の尊重、正義感や社会的規範意識などの基本的な倫理観が十分に養われていない。そして、その態度は無気力、無関心、無責任、無作法であるといわれ、大きな問題がある。
 このような状況の中で、これまでの教育を反省し、子どもたちに積極的に「生きる力」を育まなければならなくなってきた。「生きる力」とは、変化の激しい社会の中で、他人と協調しつつ、豊かでたくましい社会生活を送っていくために必要な力である。それは、頭の中に知識として詰め込んで備わるものではなく、子どもが直接体験しなければ備わらないものである。
 自然体験後のアンケートによると、「一人で身の回りの整理が出来るようになった」「規則を守るようになった」「我慢強くなった」「友達と仲良くできるようになった」「思いやりの気持ちが持てるようになった」などの答えが多く出て、体験の成果が大きいことが分かった。文部科学省も、自然体験や生活体験が豊富な子どもほど正義感や道徳観が身についており、「友達が悪い事をしていたら止めさせる」とか「電車の中で席を譲る」「家や近所の人に挨拶をする」と答える子どもが多いといっている。
 このように、自然体験や生活体験は重要であるが、その体験をする機会が非常に少ないので、学校や社会において意図的・計画的な体験活動の機会を設けていくことが必要になってきている。
 そこで、私たちは、子どもの幸せのために、農家などに泊まり、地域と交流をする自然体験活動を進めていくことにしておりますので、どうぞご理解いただき、ご賛同くださいますよう、よろしくお願いいたします。


福井市自然体験交流推進協議会 会長
福井市美山公民館 館長
元美山町教育委員会 教育長

前川 勝己





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