【活動レポート】1/23-24 防災減災キャンプ

みなさんこんにちは!

積雪の影響で活動が中止になってしまったりすることもありましたが、1月の活動が終了しました。

コロナウイルスの影響で宿泊がずっとできなかった中、今年度初の宿泊キャンプでしたが、みなさんのご理解とご協力のおかげで無事に活動を終えることができて、とても良かったです。

今回は子ども8人とスタッフ3人の11人で1泊2日を過ごしました。

奥越少年自然の家では、活動の前に施設の職員さんから挨拶や利用の仕方などの説明を聞かせていただきました。

子ども達はまだ緊張も解けていない状態で、カチコチになりながらも話をしっかり聞いていました。

説明を受けた後は、各机で自己紹介をしたり、共通点を探してお互いに教え合いをして一緒に過ごす仲間達のことを知り合いました。

お互いのことを話して緊張が少し解けたら体育館に移動して、早速避難所生活体験スタート!

まずは4人ずつに分かれて、シェルター作りを体験!それぞれドームテントを2張り協力して建てました。

男の子達は狭いとわかった上で舞台の上に2張り建てました(笑)。やはり高いところは特別な何かがあるんですかね?

ドームテントを建てたら次にタープテントを建て、ブルーシートとPPロープを使って目隠し作りの練習をしました。

女の子達は先に建てたドームテントもくっつけながら上手に目隠しを作っていました。

シェルターを作り終わったら、過去の災害(阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震)の避難所や被災地の写真を用意し、どれがいつの災害の写真なのかクイズを出し、2チームで話し合って考えてもらいました。

子ども達は知らないながらも、写真を見て予想やその時の状況を想像しながら考えていました。

 

正解発表をした後は写真を見ながら、避難所の変化について話を聞きました。

避難所について知ったら、次に自分たちが今いる体育館に新しく避難してきた人がいる。という想定で色々な人のイラストを用意し、この人達を残っている体育館のスペースにどのように配置して過ごしてもらうかをそれぞれのチームで考えて、レイアウトしました。

各チーム話し合いをしながら、誰をどこにしたらその人や周りの人にとって良いのかを真剣に考えて配置していました。同じイラストを渡しましたが、完成した配置はどちらも全然違った配置になりました。また、ホワイトボードも一つずつ渡しましたが、用途も違い、女の子達は、誰がどこにいるのかわかるように地図を書き、男の子達は迷子掲示板として使っていました。

続いて毛布を使った搬送体験!

人が倒れているけど搬送するための道具が無い!そんな時、毛布一枚で人を運べて、子どもだけでも持ち上げることができる毛布搬送方法を教えてもらい体験しました。

初めは僕が倒れて子ども達に運んでもらいましたが、子ども4人で持ってもらったので運ばれる前は途中で手が滑って落とされてしまうのではと少しながら不安もありましたが、無事搬送してもらえました(笑)

その後はみんなで交代で搬送を体験しました。

色々と体験してやっとご飯の配給が来ました!みんなお腹ぺっこぺこだったので大喜び!

配給された箱の中身が1日分と聞き、開けてみると…思った以上の量の少なさにみんなびっくり!

実際の避難所では、次の日の朝に配給が来るかもわからない事を伝えるとどのご飯を食べるのか真剣に悩んでいました。

お湯を沸かしてご飯の準備をするときに、自分の分だけで無く、他の人の分もお湯を入れてあげたりと思いやりが垣間見えたりしました。

夜の寝る前の自由時間には宿泊室でUNOや王様ゲームで負けた人が質問に答えたり、王様の命令でみんなに変顔を見せたりと大盛り上がりでした。

2日目

朝ご飯は白米のアルファ米とスープの配給があり、昨日の配給に合わせて好きな物を選んで食べました。

気分を上げていこうと子ども達に聴きたい音楽をリクエストしてもらい、音楽を楽しみながらご飯を食べました。

音楽があるだけでとても明るい空気になり、音楽のすごさを改めて感じました。

ご飯の後は普段の生活でどれだけの水を使っているのかのクイズをしました。全ての水を使った行為が思っているより遙かに使用量が多く驚きながら、その中からどんな工夫をすれば水を使う量を減らすことができるのか話し合い、ホワイトボードに書きまとめました。

その後は体育館の物の片付けをみんなで協力してしました。全員で協力して片付けをしたのでとても早く終わりました。

荷物を全部多目的室に移動したら、チームに分かれて色々な形式のクイズを4問ずつ出し合って楽しんみました。

ろ過の実験では初めに泥水をコーヒーフィルターでろ過するとどうなるかの実験をしました。まだ少し濁ってはいましたが、元の泥水よりは大分綺麗になっていました。

次にペットボトルでのろ過装置の作り方を本を見ながら作り、実際にろ過してみました。

全員同じ材料を使っているはずなのにろ過した水の色が全然違い、何でなのかを考えながら何度か作り直し、試行錯誤していました。

自分たちで作ったろ過装置の他に、市販されているろ過装置でのろ過もしてみました。

今回は泥水で無くオレンジジュースやリンゴジュースをろ過して味に変化があるのかなどを実験してみました。

結果としてはろ過したら濁りの無い透明で綺麗なジュースの色になって出てきて、味はいろはすの物より少し濃い位になりました。

ろ過前の物と飲み比べると、かなり薄くなっていました!ろ過装置ってすごい!

ろ過の実験を楽しんだ後は非常持ち出し袋について考えました。

1枚ずつホワイトボードを持ち、災害時に必要なアイテムを考えたり、市販で売っている非常持ち出し袋の中身を広げて何が入っているのかをみて、本当に必要か、足りない物は無いかなどを考えました。

お昼ご飯の休憩を挟んでから、大きな模造紙に、避難所に持って行く物で自分たちが用意できる物、避難所にあると助かる物をホワイトボードに書いてある物をみたり、話し合いながら書いていきました。みんなしっかりと意見を述べていて、1泊2日で学んだ事をしっかりまとめられていると感じました。

所長さんから退所の挨拶で顔つきがとても良くなったと褒めてもらい、嬉しい気持ちになりながら、最後にわっふるから修了証と金銀のアルミシートを受け取りました。僕ともう一人のスタッフまめちゃんもわっふるの代わりに子どもからアルミシートを受け取らせてもらいました!

このコロナという一種の災害の中防災について学びに来てくれてありがとうございました。

わっふるも最後に言っていましたが、これで終わりではありません。もし災害が起きたとき、みんながこのキャンプで学んだ事を活かして自分を守り、そして誰かを守れるようにお互い頑張りましょう!

スタッフ ラピス