ＮＰＯ法人自然体験共学センターは、青少年が自然体験を通じ「生きる力」「心の豊さ」を育み、共に学び協働していく意識を高め、更に自然との共生意識を深めていくことを支援しようと、四季折々の自然体験活動や人材育成活動などに取り組んでいます。
  2001年10月に実施した北東アジア子ども交流自然体験キャンプを受け入れていただいたご縁で、2004年度から夏キャンプ、2005年度からふくい森の子自然学校を福井市上味見（かみあじみ）地域で実施し、毎年のべ約1000名の子どもたちが週末の自然学校や長期休暇のキャンプに参加しています。
  少子化・過疎化が進み、上味見小学校が廃校になり10年以上経ちましたが、上味見地域の方々は、私どもの活動と子ども達をあたたかく受け入れてくださり、子ども達に様々な知恵を授け、また体験農場での農作業、学校裏山に作ったツリーハウス建設など、労力を惜しまずに協力してくださいます。そして、「廃校になって寂しかったけれど、また学校から子どもの声が聞こえるようになって嬉しい」「子どもの声を聞くと元気がでる！」とよくおっしゃってくださいます。
  上味見地域の方々に見守られながら、四季折々の自然の変化、生きる知恵、人と人・人と自然の関係のありよう、命の尊厳など、多くのことを経験し、考え感じ、学びの場を提供してきました。
  今年度も引き続き、夏キャンプ／ふくい森の子自然学校の活動をより充実した内容で取り組むべく準備を進めてまいりました。 この春に参加者募集活動を行う二つの企画について、本パンフレットによりご案内いたします。
  体験する機会や場を持たない子ども達が多くなってきている昨今、親元を離れて、異年齢同士でさまざまな経験・体験をすることが重要です。日帰りやほんの数日のことかもしれませんが、自然の中で遊び、上味見地域の文化や生活にふれ、仲間と共に活動し生活する中で、子どもたちの心が開き、来たときとは比べ物にならないくらい、たくましく輝いてくる子どもたちを私たちは何度も見てきました。また、繰り返し参加することにより、子どもたちの成長している姿を見ることが出来ることは、大変喜ばしいことだと感じております。
  また、当センターでは、昨年3月の東日本大震災・福島原発事故により、外で遊ぶことのできない子どもたちを思いっきり遊ばせたい、1日でも長く一時避難させたいという切実な声を聞き、福島の児童の受入れ（夏35名、冬10名）を行いました。今後も継続的に受入れをしていきたいと考えております。参加される子ども達と保護者様、活動場所の美山地区や上味見地域の皆様、運営に協力いただくボランティアや専門家の皆様、その他関係の皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。
  子ども達がのびのびと活動し、生きる力、自然・環境・生活・仲間を大切に思う心が育まれていくことをサポートできるよう主催者、関係者一同、万全の準備と安全対策、自己研鑽に努めながら皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
　
　NPO法人自然体験共学センター　
　事務局長　長田信恵

		_{自然体験活動を通じ「生きる力」「心の豊さ」を育み、共に学び協働していく意識を高め、更に自然との共生意識を深めていくことを支援しようと、四季折々の自然体験活動や人材育成活動などに取り組んでいます。}
	_{こどもたちの『ちょっとチャレンジ！』を応援します。}
	NPO法人自然体験共学センター


	ふくい森の子自然学校